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セラの帰還とアークセリアへの旅 ④

last update Dernière mise à jour: 2025-05-27 12:40:27

 広場に差し込む陽の光が、張り詰めていた空気をやわらかくほぐしていく。

「これで……ひとまず落ち着いたね」

 エレナの声は穏やかでありながら、まだ緊張の余韻を残していた。

「アークセリアの人たちも、そろそろ崩落の知らせを聞いて動き始める頃じゃないかな」

 リノアの言葉に集落の者たちが耳を傾ける。

 人影たちに邪魔をされたわけではない。もうタリスはクローヴ村には着いたはずだ。クラウディアさんなら、すぐに手配してくれるだろう。

 崩落現場は、想像以上に深刻な状況にある。

 街道沿いの斜面が無残にも崩れ落ち、岩や土砂が幾重にも積み重なった。地形が崩落の衝撃で変わってしまったのだ。もはや、かつての面影はどこにもない。

「あの崩れた斜面を修復するのは到底不可能だ……」

 誰かが重い口調で呟いた。その言葉に沈黙が広場を覆う。

 確かに、そうかもしれない。だけど、だからといって、ここで立ち止まるわけにはいかない。それでも動かなければ……

「力を合わせるしかないさ。アークセリアの救援隊が到着すれば、できることがもっと増えるはずだしね」

 誰かが言葉を発した。

「そうだな。やるしかない! みんなで協力すれば、きっと乗り越えられる」

 力強く拳を握り締める者がいれば、仲間の背中を叩いて鼓舞する者もいる。誰かが短く笑い、別の者は深く息を吐いて肩の力を抜いた。

 リノアは集落の人々の言葉を聞き、胸をなでおろした。

 彼らは助け合うことを惜しまない。ここの集落の人たちは、お互いを思いやり、困難な状況でも力を合わせようとする。

 この人たちなら大丈夫だ。

 セラは落ち着かない様子で薬草の袋を抱え込むように座っている。セラの指先が強張っているのが手に取るように分かる。

 負傷者の手当てが進む中、周囲の者たちは慣れた手つきで動いていた。だが、セラの動きはどこかぎこちないものがあった。

 セラは舞踏家として舞台の上で観客を魅了する役割を担う身だ。しかし今、セラの目の前に広がるのは舞台とはまるで異なる現実──痛みに苦しむ人々の姿だ。

 アークセリアは比較的、大きな町であり、それぞれが自身の特性を生かした仕事に就いている。芸術家は争いとは無縁の立場だ。きっと、ここでの体験は衝撃的なものだったに違いない。

 だけど、セラは傍観することをしなかった。

 セラの「人の役に立ちたい」という強い想い──

 セラ
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